親子留学とは?
2021.08.16
親子留学というのは、親と子供が一緒に海外へ行って、留学先の国でホームステイなどを通して、英語を学んでいく機会を設ける留学です。子供が小さい内から英語や異文化に触れることは、グローバル社会である現代において、国際的な視点を持つことができたり、色々な価値観に対する理解を深めたりできる機会になります。今までの留学というと、中・高生以降にするイメージだと思います。未就学児や小学生は対象外でしたよね。親子留学では、親は語学学校などへ通い、子供は託児所、幼稚園、小学校などへ通うのが一般的です。親子留学に参加するお子様の年齢目安は、大体2歳〜10歳となっています。お子様の自立度や留学への意気込みにもよりますが、それ以上の年齢では、単身留学する方が多いです。
親子留学では、自分の子供に海外経験させることを主に、子供が心配で親が同伴する子供中心の留学ケースもあれば、保護者の海外生活体験を主に、子供を一緒に海外に連れていく親中心のスタンスもあります。どちらをメインに留学するのかは家庭によって様々ですし、数年かけて行う一般的な留学とは違って、1週間~1カ月程度を目安に短期間留学する場合もあります。こうした短期の留学は、プチ親子留学ともいわれています。長期留学とは違い、特別な語学力が必要ではないので、幼稚園や小学校の長期休暇を利用して行う親子もいます。
親子留学の人気理由とは?
2020年の小学3年生から始まる英語必修化への準備
現在、日本では2011年度から小学5年生から英語必修化が始まっています。しかし、英語教育をさらに浸透させるために、もう少し早い年齢から学習を始める流れに進み、2020年度からは、小学3年から英語必修化がスタートしています。こうした早期段階で英語教育を取り組む流れには、現代の親世代が英語に対するコンプレックスがあること、世界から取り残されてしまうことへの不安から、今の形になってきたともいえます。この早期英語教育の流れに子供がしっかり付いていけるよう、その準備として親子留学の必要性や需要が高まっているのです。
親世代の英語教育に対する意識変化
現代の親世代の中でも、英語に興味・関心がある、英語が好き、英語を使用する仕事に就いているような方は、低学年から英語教育を始めても、第二外国語を学ぶ環境には遅い、英語を実際に話す機会がないなど、危機感を感じている方は多いです。確かに、生活する地域環境によっては、訪日外国人を見る機会がなかったり、話しかけることができなかったり、道を聞かれても答えられなかったり、これが今の日本人の現状です。実際に英語圏へ羽を広げることによって、英語を使う機会が何百倍にも広がることは、子供にとっても大きな意味があることになります。
大人も子供と一緒に学ぶ姿勢
今の親御さんが子供だったころを思い出してみて下さい。両親に、勉強しなさい、宿題しなさい、と言われたことは誰しもあると思います。その時、「どうして私ばっかり」なんていう思いをした方も多いものではないでしょうか。今、あなたのお子様も同じ思いをしているかも知れません。しかし、お父さんやお母さんがお子様と一緒になって勉強をし、苦楽を共有しながら過ごすことで、親としての背中をお子様へ見せることもできます。それは子供にとってもモチベーションに繋がります。単に英語の勉強をするだけでなく、子供の英語に対する興味・関心や学習する意欲にも向上心にも繋がるものです。
日常生活のリフレッシュ
親子留学に、堅い気持ちを持つ必要は全ありません。親子留学というのは、一歩進んだ海外旅行の感覚で参加される方も多いです。ただの海外旅行ではなく、英語を学びながら、現地の方と異文化交流をし、現地生活を経験することで、新たな刺激をもらうことができます。また、日頃の日常生活から解放され、海外生活してみることも素敵な経験です。